2022年の福岡県内の交通事故死亡者数は過去最少
警察庁は、1月4日、2022年の交通事故による死者の数を発表しました。
それによると2022年の福岡県の交通事故死者数は75人で、昨年の101人、2年前の91人から大幅に減少しました。
報道によれば、福岡県内の交通事故死者数がピークだったのは1961年の663人でした。
今年の死者数はそこから約9割も減少しており、統計が残る1946年以降で最も少ない数だったそうです。
全国の死者数は2610人で、こちらは6年連続での減少となりました。
追突防止機能など自動車の安全装置の普及、飲酒運転の規制強化、新型コロナによる外出自粛等により、交通事故の件数は減少傾向にあります。
ところが、残念なことに一部の都道府県では死者数が増加しています。
愛知県では前年より20人多い137人、岡山県では17人多い74人、熊本県では14人多い53人となっています。
福岡県警は、死亡事故が減った要因について、午前中の通学路などで実施した集中的な取締りの効果だとしています。
福岡県は地道な取り組みにより死亡事故を大幅に減らすことができた成功事例であると言えるでしょう。
去年の事故では、死者の約6割を65歳以上の高齢者が占めたほか、時間帯は午後8時から9時が最も多かったということです。
夜間に外出するときは反射材を身に付けるなど、走行中の車に見つけてもらいやすいような工夫をすることで衝突事故を防ぐことができます。
死亡事故は被害者ご本人のかけがえのない命を奪うだけでなく、そのご遺族、そして加害者の人生も大きく左右します。
1件でも多くの交通事故を防ぎ、2023年も7年連続の死者数減少を達成できるよう、一人一人が交通安全を心がけましょう。
【参考】