アルコールの分解時間について正しく理解しましょう!
事務局のHです。
今月、福岡県で飲酒運転が相次いでいます。
5月2日夜から3日にかけて、酒気帯び運転の疑いで、福岡県内で5人が現行犯逮捕されました。
5月22日未明には、福岡市内で20代の男2人が飲酒運転で逮捕されました。
新型コロナが5類に移行し、飲酒を伴う懇親の機会が増えていることが背景にあるのかもしれません。
飲酒運転に対しては社会的に厳しい目が向けられており、酒酔い運転や酒気帯び運転は刑法で厳しい罰則が定められています。
飲酒をすると運転に欠かせない機能が失われるため、体内にアルコールが残った状態で運転をするのは大変危険です。
飲んだ直後に運転するのは言語道断ですが、飲んでから時間が経っても体内にアルコールが残っていることがあるので注意が必要です。
飲んだアルコールは肝臓で分解されて体外に排出されますが、摂取したアルコールが分解されるまでどの程度の時間がかかるか皆様はご存じでしょうか?
これを理解するための指標が「アルコールの1単位」です。
アルコールの1単位とは、平均純アルコール20gを「1単位」とする指標です。
アルコール度数が5%のビールの場合、500ml缶1本が1単位となります。
その他のお酒の種類と度数による「1単位」の目安は次のとおりです。
- 日本酒(15%) 1合(180ml)
- ウイスキー(43%) ダブル1杯(60ml)
- ワイン(12%) 小グラス2杯(200ml)
- チューハイ(7%) 350ml缶1本
- 焼酎(25%)コップ半分(100ml)
1単位のアルコールが分解されて体外に排出されるまでに必要な時間は、男性は4時間、女性の場合は5時間だとされています(目安であり、個人差があります。)
2単位のアルコールを摂取した場合、分解されるまで男性なら8時間、女性なら10時間かかります。
3単位ならそれぞれ12時間、15時間となります。
「思ったより時間がかかる」と感じた方が多いのではないでしょうか?
「酒を飲んだが、横になって休憩したからアルコールは抜けているはずだ」「昨日は飲みすぎたが、一晩寝たから大丈夫だろう」と考えて車を運転していませんか?
飲酒運転で事故を起こしてしまったとき、「時間が経ったからアルコールは抜けていると思っていた」という言い訳は通じません。
飲みすぎた翌日など、「お酒が残っているかもしれない」と思ったら、車を運転するのは避けるようにしましょう。
また、「アルコールの1単位」の考え方を理解し、運転する前日には飲酒量を調整したり、アルコールが抜けるのに十分な時間が経ってから車に乗るようにしましょう。